賃貸管理の年収は低い?25~29歳の給料を統計で解説【2024年・学歴別】

不動産業の中でも「賃貸仲介・管理業務」に従事する場合、給与は取引業より低い水準です。
25~29歳での不動産賃貸業・管理業の給与実態を、厚生労働省統計から正確にお伝えします。

データ出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(2024年) | 対象: 民営事業所(10人以上)、25~29歳、不動産賃貸業・管理業務従事者

💰 2024年最新:25~29歳の給与実績

25~29歳で不動産管理業(賃貸管理)に勤務する場合、2024年の給与は学歴によって異なります。取引業と比べて給与水準が低く、年収430万前後が平均です。

大卒男性

445.2万円

月給32.8万 | 賞与50.9万

高卒男性

318.5万円

月給28.1万 | 賞与32.3万

学歴による差

+126.7万円

月給差:4.7万円

25~29歳で不動産管理業に勤務する場合、大卒男性の年収は445.2万円。高卒男性は318.5万円です。学歴による年収差は126.7万円となります。同年代の取引業(大卒585.6万、高卒451.2万)と比較すると、給与が100~130万円低いのが特徴です。

🔄 取引業との給与差:なぜ管理業は低いのか

不動産業内でも「取引業」と「管理業」で給与に大きな差が生じます。同じ25~29歳でも、月給で10~15万円の開きがあります。

区分 年収 月給 取引業との差 特徴
大卒・取引業 585.6万 45.2万 基準 営業型・歩合給大
大卒・管理業 445.2万 32.8万 -140.4万 事務型・固定給主体
高卒・取引業 451.2万 38.1万 基準 営業型・歩合給中
高卒・管理業 318.5万 28.1万 -132.7万 事務型・固定給主体

⚡ 重要:業種選択で130万円以上の年収差

同じ不動産業でも、取引業と管理業で年収差が130~140万円も生じます。理由は給与体系の違い:
取引業 = 営業型+歩合給(成果が直結)
管理業 = 事務型+固定給(安定性重視)

キャリア形成で「営業」か「管理」かの選択が、生涯年収を大きく左右します。

👥 男女で給与に差があるのか【管理業での性別格差】

管理業では取引業ほど男女差が大きくありませんが、それでも学歴で異なります。

学歴 男性年収 女性年収 男女差 月給差
高卒 318.5万 276.8万 41.7万 3.5万
短大卒 375.3万 318.2万 57.1万 4.8万
大卒 445.2万 365.9万 79.3万 6.6万

📊 管理業での性別格差

管理業での男女差は、取引業(135~156万円)より小さく、41~79万円の範囲です。これは、男女両性が「事務・管理業務」で同一のポジションに配置されることが多いことを示唆しています。ただし、昇進速度は男性が優位です。

📊 20~24歳からの給与推移:管理業の成長パターン

管理業では、20代での給与上昇が取引業ほど大きくありません。

段階 年齢 大卒男性年収 高卒男性年収 上昇率
20~24歳 20~24歳 279.3万 245.7万 基準値
25~29歳 25~29歳 445.2万 318.5万 +59.4%(大卒)
+29.6%(高卒)

📈 解釈: 管理業の大卒男性は25~29歳で445.2万円に上昇(+59.4%)。高卒男性は318.5万円(+29.6%)。取引業の大卒(+98.6%)と比べると、成長率が低いことが分かります。これは、管理業では「年功序列」が強く、営業成績による給与増加がないためです。

📈 高卒でも大卒の年収を超える方法

統計データでは、高卒・取引業(451万円)は大卒・管理業(445万円)を上回っています。
宅建を取得して取引業へ転職すれば、学歴差を逆転できるのが不動産業界の特徴。

📈 学歴別・年別の給与推移(2015年~2024年)

過去10年間の給与推移を学歴・性別ごとに掲載。勤務時間・超過時間・労働者数も含めた完全データです。

📌 年収の算出方法: 月給 × 12 + 賞与 | データ出典: 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」各年版

👨 男性・大卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024328,700円508,700円4,453,100円27.53.7160時間15時間8,970人
2023297,100円1,165,000円4,730,200円27.93.9162時間14時間11,350人
2022287,500円553,400円4,003,400円27.33.5165時間12時間7,120人
2021287,500円579,100円4,029,100円27.33.4164時間10時間9,860人
2020285,200円602,000円4,024,400円27.53.5163時間11時間8,230人
2019280,500円572,200円3,938,200円27.43.6166時間16時間8,060人
2018273,800円414,100円3,699,700円27.43.6166時間16時間6,290人
2017265,200円384,300円3,566,700円27.43.6166時間14時間7,210人
2016269,100円376,500円3,605,700円27.43.6166時間14時間7,210人
2015261,000円375,500円3,507,500円27.43.6167時間13時間4,970人

👨 男性・高卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024238,100円323,300円3,180,500円27.45.0168時間16時間1,240人
2023247,900円483,300円3,458,100円27.54.5171時間18時間1,010人
2022259,300円567,000円3,678,600円27.74.3172時間19時間1,630人
2021243,500円371,900円3,293,900円27.34.6170時間16時間1,060人
2020249,500円372,500円3,366,500円27.55.5167時間12時間1,230人
2019245,900円367,200円3,318,000円27.65.3170時間18時間1,660人
2018249,100円414,500円3,403,700円27.45.9171時間19時間800人
2017242,400円406,200円3,315,000円27.46.0171時間24時間510人
2016235,900円302,800円3,133,600円27.65.7172時間24時間1,070人
2015224,000円258,200円2,946,200円27.55.9171時間24時間510人

👨 男性・短大卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024272,700円480,600円3,753,000円27.54.9162時間12時間850人
2023254,500円571,800円3,625,800円27.24.7164時間10時間700人
2022244,700円565,000円3,501,400円27.75.0168時間18時間1,060人
2021252,600円442,300円3,473,500円27.44.4164時間14時間860人
2020253,700円302,700円3,347,100円27.44.2162時間10時間740人
2019256,500円306,400円3,384,400円27.34.3164時間12時間550人
2018258,800円460,200円3,565,800円27.15.3165時間16時間660人
2017250,800円602,000円3,611,600円27.15.3167時間14時間890人
2016258,600円316,800円3,420,000円27.55.1168時間16時間620人
2015285,000円239,700円3,659,700円27.13.4165時間20時間280人

👩 女性・大卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024262,200円511,800円3,658,200円27.44.0158時間10時間1,560人
2023265,500円687,300円3,873,300円27.94.1159時間9時間10,420人
2022247,900円483,300円3,458,100円27.53.5160時間8時間7,050人
2021259,300円567,000円3,678,600円27.74.3159時間7時間5,880人
2020243,500円371,900円3,293,900円27.34.6159時間5時間6,650人
2019249,500円372,500円3,366,500円27.55.5160時間6時間5,050人
2018245,900円367,200円3,318,000円27.65.3161時間7時間4,350人
2017249,100円414,500円3,403,700円27.45.9162時間8時間3,810人
2016242,400円406,200円3,315,000円27.46.0162時間9時間3,530人
2015235,900円302,800円3,133,600円27.65.7161時間7時間2,890人

👩 女性・高卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024203,700円285,500円2,729,900円27.64.9163時間10時間520人
2023252,300円341,200円3,368,800円27.34.2165時間12時間470人
2022287,600円664,100円4,115,300円27.3-168時間14時間-
2021207,400円339,500円2,828,300円27.75.5161時間8時間430人
2020254,300円300,500円3,352,100円27.14.1159時間5時間550人
2019220,200円341,500円2,983,900円27.45.1162時間9時間480人
2018208,100円355,900円2,853,100円27.65.4163時間10時間510人
2017204,700円319,400円2,775,800円27.65.7166時間12時間390人
2016189,700円254,700円2,531,100円27.65.2165時間11時間360人
2015173,700円249,500円2,333,900円27.44.8164時間8時間240人

👩 女性・短大卒

月給 賞与 年収 年齢 勤続 勤務時間 超過時間 労働者数
2024231,000円410,800円3,182,800円27.75.2160時間7時間1,120人
2023213,900円252,200円2,819,000円27.33.8162時間6時間880人
2022215,100円403,200円2,984,400円27.35.0161時間5時間1,150人
2021209,600円314,000円2,829,200円27.65.4160時間4時間980人
2020209,300円316,600円2,828,200円27.44.2159時間3時間1,020人
2019208,200円369,800円2,868,200円27.04.5161時間5時間870人
2018201,200円359,900円2,774,300円27.64.3162時間6時間760人
2017211,200円353,400円2,887,800円27.34.1163時間7時間690人
2016215,300円389,400円2,973,000円27.64.1164時間8時間580人
2015213,500円389,400円2,951,400円27.34.1163時間6時間520人

📊 10年間の推移からわかること

  • 男性大卒:2015年350.8万→2024年445.3万(+94.5万円・+26.9%上昇)
  • 男性高卒:2015年294.6万→2024年318.1万(+23.5万円・+8.0%上昇)
  • 女性大卒:2015年313.4万→2024年365.8万(+52.4万円・+16.7%上昇)
  • 女性高卒:2015年233.4万→2024年273.0万(+39.6万円・+17.0%上昇)

※男性大卒の上昇率が最も高く、学歴による給与格差は年々拡大傾向にあります。

💰 年収を上げる3つの選択肢【統計データから導く】

統計が示す事実:同じ不動産業界でも、管理業と取引業で年収130万円の差がある。
この差を埋めるには、業種転換か、管理業内での昇進しかない。どちらにも共通するのが「宅建」。

1

取引業へ転職する

年収差:+130〜140万円(統計実績)

統計データで証明済み:同じ25〜29歳でも取引業は管理業より130万円高い。営業型の給与体系で、成果が直接反映される。

  • 大卒:445万→585万(+140万)
  • 高卒:318万→451万(+133万)
  • ただし、取引業の求人は宅建必須が大半
2

宅建を取って転職市場へ

取引業への「入場券」を手に入れる

取引業の求人は「宅建必須」がほとんど。宅建がないと、そもそも+130万円の土俵に立てない。逆に言えば、宅建があれば選択肢が広がる。

  • 取引業の求人要件:宅建必須が約7割
  • 合格率15%前後、半年〜1年で取得可能
  • 試験は年1回(10月)、今からなら来年受験
3

管理業で昇進を目指す

安定性を取るなら、昇進で年収UP

営業が苦手なら管理業で昇進を目指す道も。ただし、管理業でも「主任」「責任者」への昇進には宅建が必須の企業が多い。

  • 30代で課長クラス→550〜600万円台
  • 昇進要件に「宅建」を含む企業が多数
  • 宅建+賃貸不動産経営管理士で評価UP

📊 どのルートでも「宅建」が入口

取引業への転職も、管理業での昇進も、宅建があると選択肢が広がる。
試験は年1回(10月)。今年逃すと来年まで待つことになる。

❓ よくある質問

統計データから見ると、主な原因は給与体系の違いです。取引業は営業型で歩合給が大きく(月給45.2万、月給38.1万の28%が歩合)、営業成績が直接年収に反映されます。一方、管理業は事務型で固定給が主体(月給32.8万、月給28.1万の大半が基本給)。営業成績による変動幅がないため、年収上昇が緩やかです。

統計データから見ると、管理業は事務・管理職務が中心のため、営業責任者のような職位差が生じません。男女両性が類似の職務内容に配置されることが多く、給与差は昇進速度の差に限定されます。取引業(営業職)では営業責任者層が男性主体のため、男女差が大きくなるのと対照的です。

統計データから見ると、理由は「昇進速度」です。管理業では年功序列が強いため、大卒者は初期給与から年3~4%の昇給が続き、5年で445.2万円に到達。高卒者は年1~2%の昇給に留まり、318.5万円。学歴による初期給与差(279.3万vs245.7万=33.6万)が、昇給率の違いで5倍以上に拡大します。

統計データから見ると、管理業の特徴は「年功序列型の安定性」です。営業ノルマがないため、営業プレッシャーは低く、メンタルヘルス面では優位。ただし、25~29歳で445.2万円(大卒)は、同年代平均(460万円)より低水準。取引業で年収585.6万円を目指すか、管理業で安定を選ぶかは、「給与」と「生活環境」のバランスで判断すべきです。

統計的には「逆転しない」と考えられます。取引業の営業責任者(30~34歳で521.5万)、さらに管理職化(782.4万)に対し、管理業の昇進速度はゆっくり。30~34歳で管理業が500~550万円程度の推定に対し、取引業は740~800万円。格差はさらに拡大する傾向です。

データ出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」2015年〜2024年

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